芝浦工業大学生のための帰宅困難者対策


このサイトは災害発生時、帰宅困難者になってしまうその前に個人で事前にできる対策について、また実際に地震が起きた時できる対策などについて情報を公開しています。
(注:このサイトは芝浦工業大学豊洲キャンパスに通学している学生むけです。)





@帰宅困難者とは?


A個人で事前にできる対策


B地震が起きた時できる対策







@帰宅困難者とは?

通勤、通学、買い物などで外出中に地震が発生して交通機関が運行を停止した際、自宅までの距離が遠く徒歩で帰宅することが困難な人のことを帰宅困難者と言います。中央防災会議・首都直下地震避難対策等専門調査会による帰宅困難者の定義は以下の通りです



・自宅までの距離が10km以内の人は全員「帰宅可能」とする。

・帰宅距離が
10km〜20kmでは、被災者個人の運動能力の差から、1km長くなるごとに「帰宅可能」者が10%低減していく ものとする。

・帰宅距離
20km以上の人は全員「帰宅困難」とする。
                                                                                        

帰宅距離(km) 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
帰宅可能者(人) 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0
帰宅困難者(人) 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

                            (参照 平成17年7月首都直下地震対策専門調査会報告)


首都直下地震避難対策等専門調査会による東京湾北部地震(M7.3)が発生した場合の被害想定によれば、この地震によって東京都内に約390万人の帰宅困難者が発生すると予想されています。また芝浦工業大学豊洲キャンパスがある江東区では約12万人の帰宅困難者が発生すると予想されています。帰宅困難者の定義に当てはめて考えると豊洲キャンパスに県外から来る学生は、帰宅困難者になる可能性が非常に高いと考えられます

A個人で事前にできる対策


実際に地震が発生してからではできる対策は少ないです、その前に個人個人でできる対策を把握しておくことが大切です。

・自宅は徒歩帰宅可能か確認



上の地図は豊洲キャンパスを中心として描いた円で、青い円が大学から距離10km赤い円が大学から距離20kmで描かれています。青い円内に自宅がある人は徒歩で帰宅可能な人、青い円より外で赤い円より内に自宅がある人は徒歩では帰宅困難になる可能性がある人、赤い円より外に家がある人は徒歩では帰宅困難な人です。自宅までの距離が遠く帰宅困難な人は大学内に留まり交通機関が復旧するのを待つ、もしくは東京都が用意するバス・船舶等の代替輸送を利用して帰宅して下さい。


・大学から自宅までの帰宅経路を地図で確認しておく(印刷推奨)
 東京都は災害時に徒歩で帰宅する人のために帰宅支援道路を定めています、大学からの帰宅経路を決める時は帰宅支援道路を考慮して決めましょう。地図は印刷して常に鞄などに入れて持ち歩く事をお勧めします。帰宅支援道路は下記の道路です。

 

@第1京浜(日本橋-六郷橋)

A第2京浜(日本橋元標-多摩川大橋)

B中原街道(中原口-丸子橋)

C玉川通り(三宅坂-二子橋)

D甲州街道(桜田門-八王子)

E青海街道/新青海街道(新宿大ガード西-箱根ヶ崎)

F川越街道(本郷3-東玉橋)

G中山道(宝町3-戸田橋)

H北本通り(王子駅-新荒川大橋)

I日光街道(日本橋元標-水神橋)

J水戸街道(本町3-新葛飾橋/金町〜葛飾橋)

K蔵前橋通り(湯島1-市川橋)

L井の頭通り(大原2-関前)

M五日市街道(関前-福生)

N環状7号線

O環状8号線


詳しい地図は東京都のホームページで見ることができます
東京都防災マップ 帰宅支援対象道路へ(東京都総務局)




・災害時帰宅者への支援の確認
@災害時帰宅支援ステーション
災害時帰宅支援ステーションとは九都県市(埼玉県、さいたま市、千葉県、千葉市、東京都、神奈川県、横浜市、川 崎市、相模原市)が「災害時における帰宅困難者支援に関する協定」を締結、対象となる店舗等は大災害時で交通途絶の場合、徒歩帰宅者に水道水やトイレを提供する地図等による道路情報ラジオ等で知りえた通行可能な道路近隣場所に関する情報提供を行う等の支援行なってくれる店舗のことです。協定を締結した店舗にはステッカーが貼ってあるので参考にして下さい。(注:貼っていない店舗もあります)  


協定を締結した店舗名
サークルK、サンクス、スリーエフ、キュウズマート、セブン−イレブン、デイリーヤマザキ、ヤマザキデイリーストア、 ファミリーマート、am/pm、ミニストップ、ローソン、ナチュラルローソン、吉野家、コミュニティ・ストア、ココストア、ポプラ、生活彩家、山田うどん、デニーズ、ロイヤルホスト、シズラー、公公婆婆、モスバーガー、シェ−キーズ、SHOP99、ローソンストア100、カレーハウスCoCO壱番屋
このほかにもガソリンスタンド、学校、郵便局等も帰宅支援をしてくれます。
                                       (参照  東京都防災ホームページ)



A災害対応型自動販売機(緊急時飲料ベンダー) 
災害対応型自動販売機とは災害時に無料で飲料を提供してくれる自動販売機のことです。無料配布する場合はシステムの切り替えが必要で、遠隔操作によって切り替えるタイプと手動で切り替えるタイプの2種類があり、システムの切り替え方法は各飲料会社によって異なります。また、電光掲示板を搭載した自動販売機もあり、普段はニュースや天気情報を流すが災害時には災害情報を流すようになってます。主に災害対応型自動販売機は避難所市役所公共施設企業内パーキングエリア等に設置されています。

会社名 自販機のタイプ
ダイドードリンコ 手動タイプ
コカ・コーラ 遠隔タイプ
キリンビバレッジ 手動タイプ
八洋 手動タイプ
サントリー 手動タイプ


・安否確認システムの使用方法の確認
@災害用伝言ダイヤル(171)
災害用伝言ダイヤルとは地震等の災害の発生により、被災地への通信が増加し、通信がつながりにくくなった場合に提供が開始される声の伝言板です。災害用伝言ダイヤル(171)詳しい使用方法は以下のサイトを参照して下さい
NTT東日本へ


A各携帯電話の安否確認システム
NTTドコモ⇒iモード災害用伝言板、大規模災害が発生した場合、「iMenu」のトップに「災害用伝言板」(英語版の場合は「Disaster Message Board」)が追加され、利用が可能となります。詳しくは以下のサイトを参照して下さい
NTTドコモへ


au by KDDI⇒災害用伝言板サービス、大規模災害発生時にEZweb上に開設された災害用伝言板に、自分の安否情報を登録すること可能となります。登録された安否情報などは、EZwebやインターネットを通じて、全国から閲覧することができます。詳しくは以下のサイトを参照して下さい
au by KDDIへ


SoftBank⇒災害用伝言板サービス、大規模災害発生時に、Yahoo!ケータイの「災害用伝言板」メニューから自分の安否情報を登録することができます。登録されたメッセージは、Yahoo!ケータイからはもちろん、インターネットを通じて他社携帯電話やPC等から確認することができます。詳しくは以下のサイトを参照して下さい
SoftBankへ


WILLCOM⇒災害用伝言板サービス、大規模な災害が発生した場合、自分の安否情報を登録することができます。登録された安否情報はインターネットを通じて、ウィルコムの電話や他社携帯電話・パソコンなどから確認することができます。詳しくは以下のサイトを参照して下さい
WILLCOMへ



・帰宅困難者心得10か条の確認

帰宅困難者心得10か条とは東京都の「災害時における昼間都民対策検討委員会」が帰宅困難になっても慌てないように事前に確認しておくべきことました。内容は以下の通りです。

@慌てず騒がず、状況確認

A携帯ラジオをポケットに

B作っておこう帰宅地図

Cロッカー開けたらスニーカー(防災グッズ)

D机の中にチョコやキャラメル(簡易食料)

E事前に家族で話し合い(連絡手段、集合場所)

F安否確認、ボイスメール(災害用伝言ダイヤル)や遠くの親戚

G歩いて帰る訓練を

H季節に応じた冷暖準備(携帯懐炉やタオル)

I声を掛け合い、助け合おう

                                         (参照  東京都防災ホームページ)


B地震が起きた時できる対策


・自分の身の安全を確保する
まずなにより自分の身の安全を確保して下さい。負傷して動けなくなってはその後どんな行動もすることが出来ません。まずは安全の確保が最優先です。


・むやみに移動、帰宅を開始しない
何故むやみに移動、帰宅を開始してはいけないのか、それは人々が一斉に帰宅を開始すると路上や駅周辺で大混雑が発生し集団転倒に巻き込まれる、火災や建物からの落下物等の2次災害に巻き込まれる等の危険性が高いからです。また路上が人々で混雑してしまうと救命活動、消火活動をする車両の妨げにもなります。


・家族の安否確認をする
個人で事前にできる対策でも紹介しましたが、安否確認システムを利用して家族の安否を確認すると共に自分が無事であることも伝えましょう。


・情報を収集して状況の確認をする
災害の情報、交通機関の運行情報、道路の被害情報等の情報を収集して、次にどのような行動をするべきか決めましょう。東京都防災ホームページで災害情報を確認できます。また携帯電話からも閲覧が可能なのでサイトを登録しておくことをお勧めします。詳しくは東京都防災ホームページを確認して下さい。
東京都防災ホームページへ