1.防災に関する研究

誰も地震で死傷したり,財を失ったりしたくはありません.しかし,誰もが当事者となる可能性があります.被害地震は,日本のどこでも起こる可能性があるからです.防災では,自助,共助,公助が大事とされています.これらをキーワードとして,防災に関する以下のような研究を行っています.
  自助:個人,家族での取り組み
  共助:地域などでの取り組み
  公助:行政による取り組み

□効果的な防災授業の研究
 防災の知識,意識は小さい内に,との考えから豊洲北小学校の協力のもと,実際に防災授業を行いながら,効果的な授業方法の開発研究を行っています.

□地域防災活動に関する研究
 防災においては,地域における防災活動(共助))が特に大事とされています.それは,共助は自助を包括し,かつ,公助は共助を支援しやすいからです.当研究室では,豊洲町会の協力の下,地震防災マップの作成などを行っています.


2.構造物の耐震性に関する研究

構造物の地震対策を合理的に行うためには,構造物の耐震性を事前に評価しておくことが必要です.特に,日常的な振動である常時微動を用いて,簡便にこれらの評価を行う方法の研究を行っています.

□常時微動を用いた護岸の簡便な耐震性評価
□常時微動による地盤改良効果の評価
□免震構造である豊洲校舎における地震観測
□常時微動を用いた道路盛土の耐震性評価


3.地震動予測に関する研究


地震動予測は,地震対策を合理的に行うために必要です.地震動予測には,各地盤での揺れやすさの特性評価(地盤特性)が重要です.本研究室では,常時微動を用いて,これらの手法の開発を行っています.

□常時微動を用いた江東区の地震動分布予測
□常時微動による表層30mの平均S波速度の推定
□NIOM解析を用いた地盤のS波速度の推定