2011年東北地方太平洋沖地震について

 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では,多くの人々が犠牲となりました.被災地では多くの方々が今も不自由な生活を余儀なくされています.地震災害の軽減を目指す当研究室も,今後何をすべきかを自問しながら,少しでも社会にとって意義のある研究をしていきたいと考えます(2011年3月20日).
 現在,豊洲校舎には,藤野研究室(東大)と共同で豊洲校舎の地震観測を行っています.今回の地震も一部欠損はでるものの,主要動の部分は録れていました.今後,観測記録の分析や解析を通して,豊洲における地震動特性,免震装置の機能検証,不整形構造物である豊洲校舎の振動特性などを解明・追求して行く予定です.これらの結果は本ホームページや学会活動などで公開していく予定です.
 1. 地震記録の最大値や校舎の震動アニメーションなどここ)(2011/03/12)
・教室棟西側7階で最大震度6弱を計測しました.
・豊洲校舎では軽微な損傷(教室棟西側のパネルにひびが発生など)があったものの,構造部材については損傷は無いものと思われます.(写真
 2. 免震層における変位記録について(2011/03/20)
・変位計記録・速報その1(PDF(1.3MB)
・変位計記録・速報その2(PDF(0.5MB))
・免震装置の録画記録(RealPlayer形式,14MB)(WinMedia形式形式,14MB)(QuickTime形式,11MB):動画ソフトで表示される経過時間と上記の「変位計記録・速報その2」のグラフ右上の経過時間は対応しています.鋼製ダンパーが変形しているのが見て取れます.なお音声は実録です.高音の音は,おそらく配管等がぶつかっている音と思います.
3. 地震計112の加速度記録と速度,変位波形PDF(0.6MB))(2011/03/21)
・地震計1-14,D1-4(現時点では,非公開)については初期微動の部分が欠損していますが,主要動の部分を含め5分間の記録が録れています.ただし,これ以降,3/14の午後に復旧するまで記録は録れていません(原因は不明です).
・地震計1-14, 101-112の一部で,地震動とは考えにくいスパイク状の波形部分で生じております(関連HP).これらの波形については今後の検討を要すると考えています.
4. 地震計112の応答スペクトルPDF(0.1MB))(2011/03/22)
・1995年兵庫県南部地震において神戸気象台(震度7の震災の帯びからわずかに外れたところにある)で観測された記録の応答スペクトルも比較のため示している.
5. 豊洲校舎近辺の被害
・新木場周辺の液状化被害(調査速報:建設中)
・豊洲周辺の地震被害(PDF(3.9MB))(2011/05/17)
6. 免震層下の基礎スラブと上部建屋の第一床スラブの変位アニメーション(ここ)(2011/03/27)
7. K-net地震記録との比較など(2011/03/28)
・最大値の比較と分布図(ここ
・速度応答スペクトルの比較(PDF(0.1MB)
8. 地震計112の3/11/14:50から3/12/00:00までの連続波形記録PDF(28MB))(2011/04/26)
・本震から約9時間の余震状況を見ることができます.
9.  豊洲校舎の観測記録説明用のポスター(約100×70cm, B1サイズ)PDF:3.4MB)(2012/08/09)